キャリア迷子なうな私の処方本@202305
来月末で、短いエンジニア人生にピリオド(カンマ?)を打ちます。
これからどうすっぺかな〜。
退職することに後悔はないが、これからどうするねん問題がありますな。
気持ちの整理はまた別記事にしよ。
今回は、キャリア迷子なうな私がこの5月に読んだ本の記録だす。
5月もあと1週間。ちょっと振り返りたくなった。
デザイン関連の本も読んだけど、それ以外の人生論とか文章論の本をピックアップした。(以下に書いた本以外もいろいろ読んだけど、なんか恥ずかしいwものもあったので、それらについては書いてません。以下に書いたのは読んだ本の一部です。)
後からこの記事を読み返したときに、「あ〜迷える時期もあったわねぇ、ほほほ」なんて言いたいものだす。
以下、本の感想というより、印象に残った箇所の引用メインです。
印象に残った箇所が多すぎて爆、これでもだいぶ絞ったのだが(優柔不断)とにかく引用だらけの記事に…。
引用が多すぎて、とてもタイピングの練習になった( ̄ー ̄ )
- 自分の中に毒を持て / 岡本太郎
- 愛するということ/エーリッヒ・フロム 鈴木晶(訳)
- 世界一やさしい「才能」の見つけ方 / 八木仁平
- 20歳の自分に受けさせたい文章講義 / 古賀史健
- 思考の質を高める 構造を読み解く力 / 河村有希絵
- 書くのがしんどい / 竹村俊助
- センスは知識からはじまる / 水野学
- 振り返ってみて:やっぱ読書はえぇわあ
自分の中に毒を持て / 岡本太郎
・媒体:紙の書籍
・進捗:読了
「下手で結構、どんどんやれ」というような鼓舞が随所に。力が湧いてきますな。
p11
今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。
p24
自分のことが自分でわからないのに、勝手に自分はダメだと見切り、安全な道をとってしまう。
p33
会社をやめて別のことをしたいのなら、あとはどうなるか、なんてことを考えないで、とにかく会社を辞めるという自分の意志を貫くことだ。
結果がまずくいこうがいくまいがかまわない。むしろ、まずくいった方が面白いんだと考えて、自分の運命を賭けていけば、いのちがパッとひらくじゃないか。
何かを貫こうとしたら、体当たりする気持ちで、ぶつからなければ駄目だ。
体当たりする前から、きっとうまくいかないんじゃないかなんて、自分で決めて諦めてしまう。愚かなことだ。ほんとうに生きるということは、自分で自分を崖から突き落とし、自分自身と闘って、運命をきりひらいていくことなんだ。
p39
何か、これと思ったら、まず、他人の目を気にしないことだ。また、他人の目ばかりでなく、自分の目を気にしないで、萎縮せずありのままに生きていけばいい。これは、情熱を賭けられるものが見つからないときも大切だ。つまり、駄目なら駄目人間でいいと思って、駄目なりに自由に、制約を受けないで生きていく。
p40
何かすごい決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないで、そんなに力まずに、チッポケなことでもいいから、心の動く方向にまっすぐ行くのだ。失敗してもいいから。
p56
計画性なんていうことにこだわらず平気で捨ててみて、つまらなかったらやめればいい。
p58
"いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任を持っていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。
(中略)
ベストをつくさなければならないのは、現在のこの瞬間にある。
p63
実力がない?けっこうだ。チャンスがなければ、それもけっこう。うまくいかないときは、素直に悲しむより方法がないじゃないか。
そもそも自分と他とを比べるから、自信などというものが問題になってくるのだ。わが人生、他と比較して自分をきめるなどというような卑しいことはやらない。ただ自分の信じていること、正しいと思うことに、わき目も降らず突き進むだけだ。
p68
自信はない、でもとにかくやってみようと決意する。その一瞬一瞬に賭けてひたすらやってみる。それだけでいいんだ。また、それしかないんだ。
意志を強くする方法なんてありはしない。そんな余計なことを考えるより、ほんとうに今やりたいことに、全身全霊をぶつけて集中することだ。
p75
他人にバカにされようが、けなされようが、笑われようが、自分がほんとうに生きている手ごたえを持つことが、プライドなんだ。
p81
スポーツも歌も会話もすべて、下手なら、むしろ下手こそいいじゃないか。そう思って平気でやればいい。もっともっと下手にやろうと決心すれば、かえって人生が面白くなるかもしれない。
(中略)
下手なら下手なりに、自分は下手なんだと決意すれば、もっと自由な歌い方もできるし、スポーツにしても、ナリフリかまわず自由に動くことができるだろう。下手ならなお結構
p82
自由に明るく、その人なりのユニークな下手さを押し出せば、逆に生きてくると思う。また、その方が人に魅力を感じさせる。
p85
行きづまったほうが面白い。だから、それを突破してやろうと挑むんだ。もし、行きづまらないでいたら、ちっとも面白くない。
p97
言葉はすべて自分以前にすでに作られたものだし、純粋で、ほんとうの感情はなかなかそれにぴったりあうはずがない。
p98
”なんだ、お前は。この世の中でマメツブほどのチッポケな存在だ。それがウヌボレたり、また自分を見くだして、いやになったりしている。バカなことだ”と突っぱなして、いまの状態をアリアリと見るんだ。
(中略)
自己嫌悪なんて、いい加減のところで自分を甘やかしていないで、もっと徹底的に自分と闘ってみよう。すると、もりもりっとファイトがおこってきて、己自身をのり越えてしまうし、自己嫌悪なんかふっとんでしまう。
p118
まともにこの社会というものを見すえ、自分がその中でどういう生き方をすべきか、どういう役割を果たすのか、決めなければならない。
(中略)
自分はあんまり頭もよくないし、才能のない普通の人間だから何もできないんじゃないか、なんて考えてるのはごまかしだ。
そう言って自分がやらない口実にしているだけだ。
(中略)
才能のあるなしにかかわらず、自分として純粋に生きることが、人間のほんとうの生き方だ。
p212
素っ裸で、豊かに、無条件に生きること。
失った人間の原点をとりもどし、強烈に、ふくらんで生きている人間が芸術家なのだ。
p214
ぼくが芸術というのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。
p216
全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちのほんとうの在り方だ。
p218
自分を認めさせようとか、この社会のなかで自分がどういう役割を果たせるんだろうとか、色々状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても、無意味な袋小路に入ってしまう。
今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。
p228
あらゆるものがシステム化された社会の中で、もしほんとうに無目的に生きられれば、それは素晴らしいことだ。
p233
生活の中で、自分が情熱をそこにつぎ込んで、ものを作る。楽しみ、解放感、そして何か冒険、つまり、うまくいかないのではないか、失敗するかもしれない、等々いささかの不安をのり越えながら作る。そこに生きている夢、生活感のドラマがこめられている。
(中略)
下手の方がよいのだ。笑い出すほど不器用であれば、それはかえって楽しいのではないか。平気でどんどん作って、生活を豊かにひらいていく。そうすべきなのである。意外にも美しく、嬉しいものができる。
p238
何でもいい、見物人ではなく、とにかく自分でやってみよう。動いてみよう。
p244
ほんとうに生きがいをもって、瞬間瞬間に自分をひらいて生きているかどうか。
システムのベルトコンベアーに乗せられ、己を失って、ただ惰性的に生活をつづけているというのなら、本質的に生きているとは言えない。
p246
今日ほとんどの人が、その純粋な生と死の問題を回避してしまっている。だから虚脱状態になっているのだ。
(中略)
死ぬのもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。現在に、強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。
愛するということ/エーリッヒ・フロム 鈴木晶(訳)
67年も前に書かれた本とは、マジで思えない。「え、令和の話をしていますか?」ってなる。耳が痛い話も多い…
愛の基本的な要素とは、「配慮」「責任」「尊重」「知」とな。。意味を咀嚼中であります。
・媒体:紙の書籍
・進捗:読了
この本は紙で買ってよかったなー。(手触りと見た目が好み)
p42
生産的な性格の人にとっては、与えることはまったくちがった意味をもつ。彼らにとって、与えることは、自分のもてる力のもっとも高度な表現である。与えるというまさにその行為を通じて、私は自分のもてる力と豊かさを実感する。この生命力と能力の高まりに、私は喜びをおぼえる。私は自分が生命力であふれ、惜しみなく消費し、いきいきとしているのを実感し、それゆえに喜びをおぼえる。
(中略)
与えるという行為が自分の生命力の表現だからである。
p44
人は他人に、物質ではなく何を与えるのか。それは自分自身、自分のいちばん大切なもの、自分の生命だ。
(中略)
自分のなかに息づいているものを与えるということである。自分の喜び、興味、理解、知識、ユーモア、悲しみなど、自分のなかに息づいているものすべてを与えるのだ。
このように人は自分の生命を与えることで他人を豊かにし、自身を活気づけることで他人を活気づける。もらうために与えるのではない。与えること自体がこのうえない喜びなのだ。
p48
愛の本質は、何かのために「働く」こと、「何かを育てる」ことにある。愛と労働は分かちがたいものである。
p50
自分が自立していなければ、人を尊重することはできない。
p51
相手の立場にたってその人を見ることができたときにはじめて、その人を知ることができる。
p76
愛とは、特定の人間に対する態度ではない。愛のひとつの「対象」にたいしてではなく、世界全体にたいして人がどうかかわるかを決定する態度であり、性格の方向性のことである。
p132
誰もができるだけ他の人びとと密着していようと努めるが、それにもかかわらず誰もが孤独で、孤独を克服できないときにかならずやってくる不安定感・不安感・罪悪感におびえている。
p151
現代人は過去か未来を生き、現在を生きていない。
p165
愛するという技術に熟達したいと思ったら、まず、生活のあらゆる場面において、規律、集中、忍耐の修練を積まなければならない。
p167
ひとりでいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ。
p168
何をするときにも精神を集中させるよう心がけなければいけない。音楽を聴くときも、本を読むときも、人とおしゃべりするときも、景色をながめるときも。そのとき自分がやっていることだけが重要なのであり、それに全身で没頭しなければいけない。精神を集中してさえいれば、何をしているかは重要ではない。
p170
他人との関係において精神を集中させるということは、何よりもまず、相手の話を聞くということである。
(中略)
どんな活動でも集中してやれば、人はますます覚醒し、その後には、自然で心地よい疲れがやってくる。
(中略)
集中するとは、いまここで、全身で、現在を生きることだ。何かをやっているあいだは、次にやることは考えない。
p171
やみくもに事を急ごうとすると、集中力も、また愛する能力も、絶対に身につかない。
p173
重要なのは、変化に気づくことと、手近にある、ありとあらゆる理屈を持ち出してその変化を安易に合理化しないことである。それに加えて、内なる声に耳を傾けることだ。なぜ私たちは不安なのか、憂鬱なのか、いらいらするのか、内なる声はその理由を、たいていすぐに教えてくれる。
p191
人間が能動的でなくてよいのは、眠っているあいだだけだ。
(中略)
思考においても感情においても能動的になり、一日じゅう目と耳を駆使すること
(中略)
人を愛するためには、精神を集中し、意識を覚醒させ、生命力を高めなくてはならない。そしてそのためには、生活の他の面でも生産的かつ能動的でなければならない。愛以外の面で生産的でなかったら、愛においても生産的にはなれない。
世界一やさしい「才能」の見つけ方 / 八木仁平
世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド | 八木 仁平 |本 | 通販 | Amazon
・媒体:電子書籍
・進捗:読了(書籍内のワークは未着手)
これはワークをやるかやらんかで天と地ほど、読書体験の濃淡に差が出ますな。今週末の用事がひと段落したら着手しよう。
で、ワークが終わったらまた感想をまとめよう。
20歳の自分に受けさせたい文章講義 / 古賀史健
ここから下は「Amazon Audible」で「聴く読書」したものです。
引用が難しいため、印象に残った点やプチ感想を思い出してそれぞれ書いています。
・媒体:Amazon Audible
・進捗:読了(ながら聴き1周完了)
印象に残った内容など
・「書く」とは、頭の中の「ぐるぐる」を翻訳すること
・「何となく書く」ような意識では、読みやすい文章は生まれない
・「書く」力は、これからのIT時代も必要
・人から聞いたことを、また人に話すことで「再構築」「再認識」「再発見」がある。
思考の質を高める 構造を読み解く力 / 河村有希絵
・媒体:Amazon Audible
・進捗:読了(ながら聴き1周完了)
印象に残った内容など
・私(著者)の実績の根底には「文章を構造的に読み解く力」がある。通っていた小学校の国語の授業で、その力を育てるカリキュラムがあったことが大きく影響している。その力を身につけることの重要性を広めたい。
・文章の構造を読み解く力は、生きる力である。
書くのがしんどい / 竹村俊助
・媒体:Amazon Audible
・進捗:読了(ながら聴き1周完了)
印象に残った内容など
・自分の書いた文章なんて、「読まれない」のが当たり前。そんなこと気にせず、書いて書いて書きまくれ。
…え?これしか思い出せない、やばいな自分…「なんて有益な本なんだ!」とか思ったのに…
もう2回3回聴こう。
でも、上記内容のおかげで、「そうか、とりあえず下手でもいい、書きまくろう」と思えた!
センスは知識からはじまる / 水野学
センスは知識からはじまる | 水野 学 |本 | 通販 | Amazon
・媒体:Amazon Audible
・進捗:読了(ながら聴き1周完了)
印象に残った内容など
・センスは知識だ。「才能がないから…」なんて考えるのはもったいない
うわ、これもめっちゃ面白く聴いたのに、これだけしか思い出せん…再聴しよう…
振り返ってみて:やっぱ読書はえぇわあ
どの本も読んでよかったなぁ。
1冊目に書いた、岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」と、
2冊目に書いた、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」は特に、めちゃめちゃよかった。
人生に迷える今のタイミングで読んだというのも大きい。
やっぱ読書はえぇわあ〜
どう読んだって、読書はえぇわあ〜
そう、読書体験は、個人がそれぞれに自由に楽しめばいいと思う。
読んだ内容を覚えていたい人はそのための努力をすればいいと思うし、アウトプットまでしたい人はすればいいし、
読んでいる時間そのものを楽しみたい人は、そうしたらいいと思う。
どんなふうに楽しんでも、やっぱ読書は頭と心を耕してくれる、ありがたいもの。ホモサピエンスに生まれてよかったです。ありがとう人類。
これからもマイペースに楽しみながら、たくさん読んでいこうと思いました。
で、ブログに書いたからには、妄想してニヤニヤしてしまいますな、
この記事を読んでくださった誰かが、上に書いた本を手に取って、また新たな化学反応が起こるのを…
むふふ
めっちゃ文字量の多い記事になりましたが、読んでくださった方、ありがとうございました〜〜〜!!!!