弟のように思ってたのに
可愛い が かっこいい に変わるのって、何がきっかけなのでしょう。6歳下の幼馴染が「弟」から「気になる存在」に。 でも「ずっと可愛がってきた友達の弟」だし、「先生」と「生徒」だし…どうしたらいい? 頑張り屋でやさしい主人公を応援したくなる読みきり!
好きな人のいる教室/藤原ゆん
別冊マーガレット2023年4月号で読めます^^
※本記事アイキャッチは同上より
※以下ネタバレあり※
あらすじ
大学4年生の「木綿(ゆう)」は、6つ下のお隣さん「隼人」を弟のように可愛がってきた。 が、「可愛いを超えてきた」隼人を意識してしまうようになり、そんな自分に戸惑う。 教育実習で隼人のクラスを担当することになったが、「住んでいる世界線が違う」と切なくなる。 自分の気持ちに蓋をする「ゆう」だが…
筆者の推しポイント
感情移入な目線
from隼人目線:お隣のねーちゃんがこんな素敵な女の子だったらそら好きになるわ。可愛くてとびきり優しくて真面目で、先生を志すような人で、自分の事をとびきり可愛がってくれてさ。
fromゆう目線:こんなイケメンに成長したらそらドキドキするわ(爆)
何様な目線
気持ちの掬い上げが丁寧
これもう、あえてそうしてるのだと思うけど、序盤から話の展開と結末を予測できてしまう。「あ、二人はすでに両思いやけどお互い鈍くて気づいてなくて、すれ違って、でもラストは両思いでハッピーエンド、な話やな。」
けど、ここからがすごくて!とにかく主人公ゆうちゃんの気持ちの変化や切なさの描写が丁寧で。登場人物の何気ない会話ややり取りに現実味があって。
キャラクターが立体的だとやっぱり、「読みながらその人(登場人物)にもっと(心理的に)近づいていきたい」気持ちになってくるのかな、飽きずに楽しく一気読みしちゃう。
結末はわかっているけど、面白い。以下イイネ〜!と思った箇所(ほんま何様)
p8の1コマ目「ああ」の前の「…」 ああそうだろそうだろおお!ってなる。
p17の4コマ目から。ギャップを感じるゆう。あと、「高校生ってこういう会話してそう」感。
p20 こういうシーンあるよな多分。で、自分以外の人への噂話が自分にちくっと刺さる感じ。
p24あたり 切ない…ゆうはこの辺で「ああ私は<隼人の隣>にはいられないんだ」と思ってるのかなあ。隼人と楽しく話す女の子に対しては、どこかで羨ましいとは思うものの、嫉妬心を抱くことさえない。「同じフィールドにはいないな」って痛感しているから。からの次のページの笑顔が絶妙に作り笑い。作り笑いの顔、藤原先生うまー!(ほんま何様)
p31 私はこのページ一番好きかも笑笑 切ないのじゃ。。他愛ない会話の中で、伝えたくなったのだね。。「その幸せを私があげられない寂しさ」っていう表現で、こちらにまで切なさが迫ってくる感じ。
少女漫画の醍醐味
とは、やはり「きゅん」ですよね〜。ええ、「起承転結」の「転」あたりから一気に畳み掛けられますw
p41の4コマ目は、ゆう的にはズガーーンでっしゃろなあ
ワザあり
ちょっと珍しいケース?年「上」の幼馴染にずっと恋してる女の子、という設定はよく見るパターンな気がするけど、このお話はその逆ですよね。「あるある」を少しずらしたところからお話が始まっていくのが、読み手としては少し新鮮♪
始まりと終わりで韻を踏んでいて「読みもの」としてまとまりがよく「オチ」をつけてもらっている感じが読者としてはスッキリ、安心。もやもやのない読後感。
まとめ:心が洗われます
可愛い、尊い。絵もきれいで可愛い。(瞳の感じが優しくて繊細かつキラキラで好きだ)
藤原先生の作品もっと読みたいなぁ〜〜次回作も楽しみじゃ〜〜💓
きゅんが足りてないぜ〜〜きゅんプリーズ!な方はぜひ読んでみてくださいまし^^